大田区の住宅街にあるお宅でプライバシーフェンスのご依頼がありました。現在までジャバラのスライドゲートが付いていましたが、車を入れることも無くなったため、一層ガーデニングなどの楽しみを安心したお庭でされたいためです。
まずはジャバラのゲートを取り外し、プライバシーフェンスと人が出入りするためのゲートをご提案しました。フェンスは道路から見て高すぎず、それでいて通行人や車からリビング窓の中を除けない高さにしました。
お庭の隣地境界はフェンスをお隣りの住宅の窓を隠す高さに設定し、全体にその高さとしつつ、道路側では地面が下がっているので高さを下げ、前面のプライバシーフェンスと高さを揃えました。
フェンスの種類は適度に隙間が空いたセミプライバシーとし、上部にはラチスを付けて軽い印象としました。こうすることで最低限のプライバシーは確保しつつ、閉じ切っている印象を極力薄め、近隣との関係に配慮しました。
道路側には他に3本のアルミ柱が立っており、それがジャバラゲートの隙間を埋めていました。壊して取ってしまうのも勿体無かったので、今回はそれを利用し、長いバイナルの柱を被せることで全体の素材を統一させ、同時にその部分もプライバシー強化をしました。
プライバシーフェンスの高さ選びはとても大切だと思っています。念の為と思い、フェンスを高くし過ぎると、強風で壊れるリスクが高まり、工事費が上がったりします。また見た目としても要塞のように見え、近隣には排他的な印象を与えたりもします。
どこまで見せたくないのか、見る人は通行人のように動いている人なのか、それとも隣家のリビングのように止まった人なのか、自分のリビングの中ではソファに座っている時に見えなければ十分なのか、それともキッチンで立ち作業している時も見えないようにしたいのか、などなど。全体的な検討をして判断するのが長期的な快適を実現すると思っています。


