群馬県嬬恋村A様邸
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自然豊かな別荘地エリアにある住宅でゲートのご依頼がありました。長年使用していた木製のゲートが朽ちてきてしまったので長持ちするバイナルで作り替えたいというご要望です。

こちらは敷地が広く、素敵な庭園になっているので管理車両の通行のためにこの木製のゲートも大きく作られています。高さ1.6m、間口4m、扉一枚は2mほどあります。それが石の支柱で支えられています。とても重い扉ですがバイナルで作り替えれば重量は半分ほどになるので開閉も楽になります。車ではなく人だけが出入りする小扉も、木製の時と同じようにバイナルで再現しました。こうすることで郵便受けを見にいくなど、人だけが出入りする時の操作が簡単になります。

通常バイナルの扉はどのサイズも一枚一枚オーダーメイドです。そのためサイズを調整する手間によって費用が上がることはありません。あくまで資材代金の変動です。但し、この大きさになると特注となり、補強材や輸送手間、基礎工事、場合によっては地面の造成などさらに費用がかかることになります。

大きい扉を作る際の注意ポイントは3点あり、①支柱の強さ、②扉の歪み、③対風圧です。大きい扉は重量が重いため、支柱にかかる荷重は大きくなります。また、大きい扉はたわみや歪みが大きくなりがちです。さらに大きい扉はフェンスと比べて金具だけで支え荒れている分、受ける風に対して弱い傾向があります。

まず、①の支柱については既存の石柱が蝶番ごと再利用できると判断したのでクリアしました。そうなると蝶番間などの正確な測量ができていないと制作した扉が入らないことや隙間が広すぎて閉じられないことが起きます。

次に、②の扉の歪みはバイナルの中に金属材をインサートして補強しました。加えて既存と同じように扉の下に車輪をつけることで、重量をその車輪で受け、これをクリアしました。

③の対風圧に関しては当社輸入のアメリカ製フランス落としで通常に強度を作り、これで問題が出る時はカンヌキなど取り外し可能な横板を扉に添える補強案を事前協議しました。

技術的な説明ばかりになりましたが、扉がどう作られているか知っていただくことによって費用やリスク、管理手間などお互いで認識できることがあります。十分協議して検討していくのがシーリンクのやり方になります。

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