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築50年を経過したお家で、ブロック塀の傾きや亀裂が目立ってきました。
現在はこの幅員約3mの道路を小学生やご老人が中心となって利用しています。
もし通行中に震災が起き事故になってはとお考えになり、バイナルフェンスへの交換をご決断されました。

コンクリートの基礎と立ち上がり、門柱を残しその上のブロック6段を壊しました。
壊しと補修で2日、バイナルフェンスは1日で完成しました。
施主様のご要望でコンクリート天端はそのうち左官で仕上げるつもりだそうなのでそのままです。

ご近所の評判は大変良く、特にこの道路から直角に伸びる小径に接してお住いの方達からは突き当たりの景色が明るくて綺麗になったと褒めていただけました。
また夜間、玄関のライトを点けると、オレンジ色の光がルーバーの隙間から漏れ、道路を歩いていて暖かさが感じられるようになりました。
通気も取れて目隠しにもなるこのルーバーフェンスを大変気に入って頂けました。

アメリカでは近年になって、横桟タイプのフェンスの人気が出てきましたが、以前はあまり人気がありませんでした。
理由は足掛かりとなり、防犯上の問題が残るからです。
盗難保険の査定にも影響することがあったそうです。
しかし、このタイプは横桟であっても足掛かりになるとは思えずアメリカでも良く使われています。
しかもこの鎧戸のようなデザインは日本住宅でも多く使割れているためよくマッチします。
また通気が取れることは植物の育成にとって嬉しいことでもあります。

見た目も大事ですが、それぞれのデザインに生み出された理由や狙いがあります。
そういった部分もご提案の際にお伝えできたらと改めて思いました。

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