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交通量の多い道路沿いの住宅で背の高いバイナルフェンスのご要望がありました。
締め切ったカーテンを開けて外の光や空気を入れ、せっかくならワンちゃん3匹にも庭に出て欲しいとの想いからでした。
これまでは、道路の向かいにも住宅が並び視線が気になり、車もスピードを出して通るため安心できず、夜には車の音やライトも気になるため、これまでは窓もカーテンも閉め切っていたそうです。

向かいの住宅を考えると高さは2m40cm必要でした。
規格外の高さですが、コの字に囲うことで柱に強度を出し、もし工事中に不安が見つかった時は建物とフェンスを繋いで強度を高めるという予備案もご承知いただき施工できました。
結果的には建物とは繋がずに強度は確保できました。

背の高いフェンスになるため、のっぺりした印象を避けようとご提案したのはバスケットウェーブというデザインです。
しっかりと目隠しになりながら編み込んだレールの隙間から光が少し漏れ、窓を開けてすぐフェンスがあっても息苦しい感じがしないと思いました。
そして、ただ囲って閉じ切るのではなく、緊急の際の非常口になるように扉も組み込みました。
建物の側面の通路にはプロパンガスがあるので、そのための通路も確保しました。

出来上がってみますと、背が高くともフェンスが白いのでお家の中まで明るく、窓やカーテンを開けることができるようになって室内も広く開放的に感じました。ワンちゃんも普段から外の空気が吸えてより健やかに過ごせるそうです。

フェンスはエクステリアの一部ですが、室内にも良い影響を与えます。
今回のように室内に光や外気を取り込めるようにしてくれ、健康的な生活を助けてくれることもあります。
そう考えますとフェンスにはいろいろな意味があります。
境界の明確化、人や動物の侵入防止、子供やペットの脱出防止、目隠し、心理的な安心感、ガーデニングなどの背景、外観の美観向上などなど。問題が一つでも、それをフェンスで解決できた時、このように複数の付加価値もご提供できれば嬉しいです。

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