今回はバイナルフェンスの価格について解説致します。
気に入ったデザインも大切ですが、まずは用途を満たすこと(今の問題が解決すること)、その上で予算の中で実現していくことが大切だと思います。
様々なフェンスデザイン、多くの販売店があるなどで少しでも選ぶお手伝いが出来ればと思います。
バイナルは主にヤードポンド法(インチやフィート)を元にした規格で統一されています。メーカーが製造したバイナル建材を各販売店が各々のデザインでバイナルフェンスに加工しています。そうした過程で同じ以下のような価格の違いが生まれます。
基本的には高さや横幅が大きいほど価格は高くなります。
使用する部材の長さや太さや厚み、本数などで価格が変わっています。また、制作する穴の数や複雑性でも価格が変わります。また会社によっては販売しているデザインも違います。
規格は同じでもメーカー毎に原料や製法が違うのため価格やバイナル建材としての品質に違いが生まれます。
まずは目に入ったフェンス1つを基準に全体費用を把握してから他のフェンスを見ていくと良いと思います。
この流れで進めます。
道路など外からの見た目や、室内からの見た目を現地に立って考えます。別の人に協力してもらい、その人にフェンスを設置したい位置に立ってもらいメジャーや手などで高さを示してもらうと必要な寸法が見えてきます。
目隠しフェンスが欲しい場合は特に室内から見ることが大切です。ソファーに座って窓を見たり、キッチンに立ってみたり、フェンスはここまで良いよね、このくらい高さあるとプライバシーが保てるよね、などその場所の目線から考えることがポイントです。
フェンスデザインを1つ選びます。まずは高さがそれを満たすかをチェックします。その表記の高さが、柱(ポスト)の高さなのか、面(パネル)の高さなのか注意して調べます。柱の高さで表記されているものが多いです。
フェンスを選んだら必要な数量を計算します。
主に以下の4点を抑えます。
例えば必要な長さが20mでフェンスが1.85mの場合は、
パネル枚数=20÷1.85=10.81..=11枚
ポスト本数=11+1=12本
ポストキャップ数=12個
となります。小数点がでたら繰り上げてください。分かりにくい場合は絵を描いて足し算していくと分かります。
数量が分かったら価格を計算します。
ポスト本数×ポスト価格
ポストキャップ個数×ポストキャップ価格
パネル枚数×パネル価格
+送料
基本的にはこれが材料費になります。ポストの長さは地中に埋める分を含めているか否か確認が必要です。他にポストを立てるために芯材などが別途必要でないか、付属品の注意事項がないかを確認します。
忘れがちなのが送料です。問合せてみても良いかも知れません。
あとは工事費です。工事費は主に人件費、交通費、その他資材(モルタルなど)です。
1つのデザインで概算が分かると比較しやすくなります。工事費はフェンスの高さを変えずデザインが変わるだけならばさほど大きく変わりません。
例えば1パネル¥20,000円のデザインで、必要数が5パネル+柱などで資材の合計が¥160,000だったとします。1パネル¥15,000円のフェンスに変えれば差額¥5,000×5パネル=¥25,000ほど安く抑えられます。1パネル¥30,000のデザインにすれば差額¥10,000×5パネル=¥50,000ほど合計が高くなります。
バイナルフェンスはデザインも豊富で、さらに設計の自由度が高いフェンスです。その分デザインを選ぶことが難しく感じるかも知れません。
用途を満たして、見た目も気に入ったフェンスに是非出会って頂き、快適なおうち時間を過ごして欲しいと思っております。