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バイナルフェンスはDIYできるのか

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こんなご質問をたまに頂きます。今回はバイナルフェンスのDIYについて詳しくご説明したいと思います。

結論。中級者にはDIY可能です。

当社では個人の方にも資材販売しています。過去にはフェンスだけでなくデッキをDIYした方もいらっしゃいます。

フェンス→デッキ→パーゴラ→ガゼボのように同じバイナル製品でも施工するものによっても難易度は変わります。

また、土→ブロック→コンクリート→タイルのように施工場所によっても難易度は上がっていきます。

この先はフェンスのDIYについてご説明します。

モルタルが練れれば基本のフェンスはDIYできる

土へのフェンス設置はモルタルの扱いが山場です。柱一本に対し、モルタルは1-2袋(1袋20-25kg)必要になりますので専用の道具無しにDIYすると数日に分けて少しずつ立てていくことになります。

ブロックやコンクリート、タイルの上は用意する道具が増えますので先の方でご紹介します。

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まずは正しくバイナルフェンスを注文しよう

最初のポイントは資材購入です。長さや高さ、数量を正しく購入する必要があります。
シーリンクではDIYのご相談ができます。電話やメールでヒアリングさせていただき、こちらで作成する図面で確認いただけます。ビスや接着剤もDIYとお伝え頂ければご用意します。

DIYで土へフェンスを施工する方法

ここでは少ない道具、一人で行うDIY専用のやり方をご紹介します。また、シーリンク推奨の施工法になりますので、他のメーカーからご購入の場合は各メーカーに確認してください。

今後動画を作りたいと思っています。シーリンクのYouTubeをチェックしてください。

必要な道具と資材

これはDIY用に必要最低限の道具です。

【道具】

  • メジャー(5m程度)
  • 水平器(全長15-20cm以上)
  • インパクトドライバー(ビス留め)
  • 水糸(代用可能)
  • タルキ(1m1本)
  • ハンマー(タルキを打ち込む)
  • バケツ(大きめ、モルタルを練る)
  • スコップ(モルタルを混ぜる)
  • ダブルスコップ(穴を掘る)
  • 雑巾(仕上げ用)
  • 脚立(背の高い目隠しフェンスの時)

【資材】

  • バイナルフェンス資材
  • ビス(シーリンクでは付属)
  • 接着剤(シーリンクでは付属)
  • モルタル(柱一本×20-25kgを1-2袋)
  • 水(モルタル練る)

いずれもホームセンターで揃います。
モルタルはインスタントモルタル、乾燥生コン、インスタントコンクリートとという名称で売られています。モルタルを練るバケツ、スコップはモルタルの量によって選んでください。ダブルスコップは園芸コーナーに大体あります。そこまで高価ではないと思います。

①始めの1本を固める

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フェンス全体の端の柱を先に固めます。L時に設置する場合はコーナーの一本が良いです。

※地面に傾斜があるなら土が高い方からやるとフェンスが埋まらなくて良いです。但し、土が低い方の柱は浅くなるので資材の長さは購入前に相談しましょう。

ダブルスコップで20-25cm径の穴を深さ60cmほど掘ります。

柱をその穴に入れフェンスの高さがそれで良いか穴の深さを調整してください。

※モルタルを入れる前のこの確認をドライフィットといいます。バイナルフェンスでは大事な作業です。

※サクサク掘れる土は柔らかいので下に砂利を入れて叩くと後にフェンスが沈みにくくなります。

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柱の高さが決まったら練ったモルタルを柱の周りと柱の中にスコップなどで注ぎます。

※どちらも地面より5cmくらい下で止めて、柱の周りは土をかけるとモルタルが見えません。

※モルタルの水加減はトロトロではなく、スコップですくい落とすとボタボタと固まりで落ちるくらいです。但し粉部分が残らないように良く混ぜてください。

※フェンスについたモルタルは乾いても取れるので気にする必要はありません。

1日するとモルタルが固まります。これで1本目は完成です。

②糸でフェンスの通りに目印をつける

1本目の柱に水糸を巻いて、フェンス全体の終わりの柱を置きたい位置まで伸ばします。そこにタルキを打ち込み水糸を結びます。

この糸に沿って柱を立てればフェンス全体が真っ直ぐ並びます。通りを見たいだけなので水糸は水平でなくて構いません。

③2本目の柱を立てる

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1本目の柱からメジャーで測り2本目の柱の位置を探します。同じように穴を掘ります。

ここからドライフィットです。

1本目の柱と2本目の柱をレールで繋ぎます。フェンス全部を組む必要はないです。横残(レール)一本で構いません。

そのレールの上に水平器を乗せて2本目の柱の高さが正しいか確認します。高ければ掘り、低ければ土や砂利を穴に戻します。

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水平になったらドライフィット完了です。モルタルで柱を固めます。

④繰り返し柱を立てる

3本目、4本目と③のステップを繰り返します。一本ずつモルタルが固まるのを待つ必要はありません。

⑤フェンスを組む

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柱が固まってからもフェンスは組めます。

横桟のレールは片側の柱の穴に深く突っ込んでからもう片側の穴に引き戻して差し入れる。言わば「いってこい」の要領です。

フェンスのデザインで横桟と縦桟の入れる順番が変わります。

⑥仕上げ

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柱を上から覗き込み、一番上のレールが差し込まれてるのが見えます。そこにビスを打つとレールは引き抜けなくなります。ビスは基本ここだけです。

柱のキャップを接着剤で留めます。当然ビスは見えなくなります。

フェンスについたモルタルを濡れ雑巾で落とします。落としにくい汚れを見つけたら台所洗剤のジフやカネヨンをつけて拭き落とします。

※激落くんは表面の質感が変わりますのでご注意を。

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これで完了です。読んで理解できた方はすぐDIYできます。よく分からなかった方は当社では詳しくご説明出来ますのでお問い合わせください。

土以外へのフェンスの施工方法

土以外の場所にもバイナルフェンスを立てることができます。電動工具が必要になるのでDIYとしては上級者向けです。

ここからは上級者の方へ簡潔にご説明します。いずれもアンカー施工なのでフェンスの高さは1300mmくらいまでです。それ以上はご相談ください。

ブロックの上へ施工する場合はハンマードリルを使って差筋アンカーを1本の柱の中に入るように3本立てます。それらに柱を被せてアンカーのアタマが隠れるくらい〜柱の高さ半分未満までモルタルを入れます。

コンクリートへも同じです。10cm以上コンクリートの厚みがないとアンカーが突き抜けてしまうため、コンクリートをハツり土へ根入れします。

タイルの場合はタイルをベビーサンダーでカットし、コンクリート面を出してアンカーを立てます。タイルは柱の外周で切りますので、切り筋などを隠すバイナル素材のパーツがあります。

まとめ:バイナルフェンスのDIYは設置場所によっては簡単

資材の購入が最初のポイントです。現地に合った資材を相談して購入してください。

次にモルタルの扱いができるかどうかです。運ぶのも混ぜるのも重労働ですので少しずつ進めるのが良いと思います。マゼラーなどの電動工具を買うと早く楽ですが、このためにだけだと高い買い物かもしれません。

土以外の場所への設置はグッと難易度が上がります。元々道具をお持ちでないと難しいと思います。

バイナルフェンスはアメリカ発祥のフェンスですが、向こうでも多くの方はプロに施工を頼みます。ただ少量フェンスやお好きな方ならばDIYはおすすめです。

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