代表あいさつ
庭に出たくなる庭に。
有限会社シー・リンク 代表
山本 治
- 2008年 中央大学商学部卒業
- 2008年 エリアリンク株式会社 入社
- 2014年 同社 経営企画室 室長
- 2016年 同社 退社
- 2016年 有限会社シー・リンク 入社
- 2019年 同代表取締役社長就任
私はマンション育ちでしたので長く庭のあるお家に憧れていました。
子供の頃は夏休みになると両親の実家がある新潟県と高知県に行くのが楽しみでした。 それぞれの家に庭がありましたが今思うとその2つは全く異なる庭でした。
新潟の庭は日本庭園風で石や木がたくさんあり、家の中から窓を開けて眺めるような庭でした。高知の庭は芝生が整えられ、狭いですがパターでゴルフ遊びができる庭でした。 そういう場所で家族のコミュニケーションを取り、すっかり日焼けして夏休みが終わりました。
今の仕事を始めて全国各地に行きますが、植栽の手入れ以外で庭で過ごす大人を見ることはほとんどありません。都心ならまだしも地方でも等しく見受けられません。ただ国内やアメリカの様々なお庭にお邪魔していくうちに理由がわかってきました。庭で過ごす大人は「外から見えなくて当たり前」なのです
アメリカの住宅はほとんどが開発道路にあり、二本の道路の間に二つの家が背中合わせで並んでいます。家の表側は庭があったりしますが、背の低いフェンスで囲まれていたり、フェンスもなくオープンな前庭もあります。しかし、そのどちらも家の両脇には背の高いゲートやフェンスがあり家の裏側が見えないようになっています。
そばにお邪魔すると背の高いフェンスで敷地がぐるりと囲われており、家から庇(パティオカバー)が伸びていて、その下には椅子やテーブルが置いてありました。他にもバーベキューセットやジャグジー、犬のシャンプー台やトランポリン、プールなど庭を楽しむものがたくさんあるのです。これをバックヤードと呼ぶことを教わりました。
※パティオカバーを当社ではまとめてパーゴラという商品名で呼んでおります。
つまり、「外から見えないので庭に出られる」のです。日本でもデッキなどはよく見かけますが外から見えるのでデッキでお茶をする方はあまり見受けられません。場合によっては外から見えるのでリビングのカーテンを閉めっぱなしにしているお家もあります。
働き方改革などで家族との時間やお家で過ごす時間が伸びている今、庭を活用できないことはもったいないことだと感じました。もし庭が囲われていれば家族や友人とBBQパーティーをする方もいるでしょうし、陽を浴びながら読書などゆっくりできる方もいることでしょう。お布団を庭で頻繁に干すようになったり、自然光がたくさん入るリビングで涼しく過ごす方もいるでしょう。大袈裟ではなく心身が健康になり、家族を含め人とのつながりを深めることができる場所に庭はなるのではないでしょうか。
もちろん、ただ囲うことが正解だとは思いません。日本には様々な立地条件のお家がありますし、家族もそれぞれです。お庭の大きさによっては必要最低限の視線をカットするようにフェンスをデザインし、開放感を重要視した方が良い場合もあると思います。全面道路の通行量やお隣の窓の位置なども関係してきます。そしてまだまだ快適なお庭には考えるべき要素があります。
例えばアメリカでは北向きの庭の方が人気があったります。南向きでは陽が当たりすぎて快適では無いためです。そのためにパティオカバーを付けて陽射しを和らげたり、全くカットしたりしています。また、芝生など地面の手入れが面倒な方はデッキを付けたりしています。メンテナンスが少なく綺麗なままであることも庭を楽しむ上で重要な要素です。細かいことで言えばドアの開き方一つで快適も変わります。
「庭に出たくなる庭に」これは変な日本語ですが自分ではしっくりきます。 住環境やライフスタイルに合わせて快適で楽しく健康的なお庭がつくれたらこれより嬉しいことはありません。住んでいる方の様々な要望に応えられるのがバイナルという建材だと思っております。お客様の人生を豊かにする庭づくりを是非お手伝いをさせていただけないでしょうか。