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雑感

産業革命当時のイギリスはエジプトやアメリカ南部から綿花を輸入して綿布や綿糸を輸出した。これらの地域はイギリスの植民地もしくは半植民地であり、原材料の輸入価格を安く抑えることが出来た。このように帝国主義の時代には植民地を原材料生産地として発達した加工貿易の例が見られた。

加工貿易はコストばかりではなく売りたいものや売りたい相手に対して原料生産国を選べ、更に必ずしも製品の最終形態まで作らないでもその中間に位置する製品を作って輸出するなど、利点の多い貿易であり、本国の加工技術も様々に向上し、発展させた。

日本はかつて「資源の博物館」「鉱物の標本室」等と呼ばれるほど地下資源が豊富だったが、産業構造の転換とコスト面から利用できる資源は乏しくなり、ドイツとともに地下資源の乏しい国と呼ばれるようになり、加工貿易の代表国のように言われた時代があった。石炭から石油へ、プラザ合意以降の円高、近隣国の生産力の向上、人件費の高騰など様々な事案によって変化し、今日がある。

バイナルは下層業界としての石油と塩の産業が生産した製品を購入した後の産業である。ここにバイナルのメーカーには様々な選択肢と理論があるが、出来上がったものを購入してフェンスなどに加工し、販売するファブリゲーターもストックディーラーも、そしてそれを購入するユーザーも余り関心を示さない。既にその段階で私達シー・リンクと他の販売店の取り扱うバイナルでは大きな違いがあるが、こればかりは企業秘密である。

現在、我々が売りたいバイナル建材の生産国はアメリカと後発の中国と見て良い。そこには違いがあるのだから、売りたいものによって生産国とメーカーを選べば良い。何も50年以上も使用できる必要がなく、然程の品質を必要としないならアメリカからVMA認定の製品を買う必要もない。もっと言えば我々はそこに手を加えて商品としての価値を高めて売る業界であり、少なからず社会への貢献もそこにあると考えている。

アメリカや中国のディーラーが作った商品をそのまま輸入して販売するならただの輸入販売店であり、輸入するだけのために付加する経費はどの消費者にとっても高くついてしまうだけだ。

それでもそのまま製品として輸入したものに50年以上の耐用と美観を必要とするならやむを得ないと判断するのも分からなくもない。しかし、それを前提として我々がニーズに甘えて対応するのは如何なものかと思う。